幼少期卒業と人生道の選択
幼少期の終わり頃だった。
お父さんと言う存在が突如出現した。
知っている人がお母さんと言うことも、認識し始め、更にお父さんと言う人が出てきた。
お父さんと言う人は、祖母の家に来るたびにオモチャを買ってきてくれた。初めはお父さんと言う言葉が分からず、そのよく来るお父さんのことを苗字で呼んでいた記憶がある。
卒園式の後、祖母の家に来る時に、今度入学する学校を見に行った。幼稚園の友達皆が居るから何も怖く無かったが、お母さんにこの学校に行くか?静岡の市内の学校に行くか?決めなさい?と、突然言われた。
自分に何の事を決めたらいいのか全く分からず、祖母の家に帰る中、お父さんの車の中で、祖母の家に着くまで、色々話をされたが、理解できない状態だった。
祖母の家に着くなり、こう言われた。
ここでおばぁーちゃんと暮らして小学校中学校を卒業するのか?お母さんと一緒に来て、街の学校で小学校中学校を卒業するのか今決めてと言われた。
幼稚園を今卒園したばかりの子供に人生の選択を迫ってきた。
もしおばぁーちゃんと暮らすなら、私はもうここに来ないから、あんたはおばぁーちゃん家の子になるんだよ?それともお母さんと一緒に来る?どっちがいいか決めなさい?と強い口調で言われたのを思い出す。
お父さんと言う人は、子供には解らない事だから、今決めろって無理な事だよ!と、言ってくれた。
おばぁーちゃんと別れなければいけないと言う凄く辛い悲しみ。
お母さんと言う人が居なくなる現実。
何を選択したら良いのか解らない心。
おばぁーちゃんはそれを、感じたのか、私に今まで見せたことにない、怖く怒るおばぁーちゃんに変わって、わざと遠避ける様に辛くあたった。
私が今思う事は、おばぁーちゃんゴメンと、言ってあげたかった。